浜坂は、兵庫県と鳥取県の県境近くにある、知る人ぞ知るカニの産地。
他のカニの産地に比べ、知名度こそ多少劣るものの、大山の火山灰が堆積してできた漁場は栄養満点で、質の良いカニがたくさん育ち、漁獲量も日本一で、まさにカニの本場ともいうべき場所。
また、浜坂のカニ操業船は大型船が多いので、日本海の冬の荒れでも漁ができ、数日間の効率的な操業が期待できる強みもあります。
さらに、獲れたカニは活カニ用大型管理水槽の中で、カニが生息する海の水温を保ったまま、活かしながら泥を吐かせて港に着くのでカニの鮮度も落ちません。
港で船から揚がったカニはまたすぐに海水の入ったタンクに入れられます。
その後、カニを一枚ずつ重さを測り、さらに身の入り具合やキズの有無・足が落ちていないか・色が付いていないか等を確認し、選別していきます。
その選別の種類は数百種類に及びます。
選別されたカニは市場の中に準備していた冷海水入りのコンテナに分けて入れられます。
このコンテナにもエアーが入れられ、生きたままの状態で競りの開始を待ちます。
こうして競りが始まり、競り子の威勢の良い掛け声に次々と仲買人が競り落としていきます。
そして浜坂の松葉がには生きたまま仲買人に渡り、お客様の元へと送られていきます。
浜坂では、「上質のカニ」が多く確保できます。
「安全でおいしいカニをたくさん食べてもらいたい」漁師を始め浜坂の人々が抱くカニへの熱い思いが、日本で初となる「かにソムリエ」誕生のきっかけとなりました。
カニの目利きから調理法、歴史、文化、料理、接客など多方面の研修を3年間重ね、平成19年に日本初の「かにソムリエ」が誕生しました。