
地元民に愛され続ける七釜温泉は、湯量豊富で効能も豊かな良泉。そんな七釜温泉の誕生秘話をご紹介します。
『昭和38年の冬、通路確保と生活用水のため井戸を掘ると、なんと湯脈に突き当たった。掘り進めると、これまた温泉が。そして、地下から噴き上がる豊富な湯量から、全戸給湯を目指した工事が始まったのだ。どの家も、風呂は全部温泉だそうだ』
七釜の地名の由来には大きくは「塩釜説」と「古墳説」があります。
塩釜説は、昔、入り江になっていたこの地の海岸で塩をたいた釜が七つあったことによります。
一方、古墳説は点々と存在する墳墓が釜のように見えたからともいわれています。また、水の沸く所をカマ(釜)とかツボ(壺)と呼ぶところから温泉の湧出によりカマの連想が働いたと考える湧水地説もあります。どの説にしても、吉数の「七」を取り入れたところに、先人たちの思いの程がうかがえます。
